CyberCaseDBサイバー被害事例データベース
← 事例一覧へ戻る
対応中最終更新 2026-08-17

加賀ソルネット株式会社

小売(EC・通信販売)(学生向けPC販売サイト「アカデミコナビ」運営) / 未公表 / 東京
不正アクセス情報漏洩サービス停止

加賀ソルネット株式会社(EMカンパニー)が運営する学生向けPC販売サイト「アカデミコナビ」で、2026年6月22日に第三者による不正アクセスが確認された。同社は直ちにサイトの一時停止とアクセス制限を実施したとしており、7月1日に最大約17万件のユーザー登録情報が流出した可能性を公表した。8月17日の第二報では、フォレンジック調査の結果、サイトのシステム上の脆弱性を悪用した不正アクセスによりデータが外部へ送出されたとし、漏えいが確認された個人データを165,587名分(氏名、住所、電話番号、メールアドレス、会員ID、所属校情報、購入情報)と確定した。パスワードとクレジットカード等の決済情報は漏えいしていないとしている。サイトは8月17日時点で停止中で、2026年10月末の再開を予定している。

用語をタップで解説 ›

きっかけ・侵入経路

公式発表侵入経路

2026年6月22日、ECサイト「アカデミコナビ」への第三者による不正アクセスの発生を確認。8月17日の第二報で、当サイトのシステム上の脆弱性を悪用した第三者による不正アクセスにより、顧客情報等を含むデータが不正に取得され外部へ送出された事案であるとした。悪用された脆弱性は対策済み。脆弱性の具体的内容は未公表。

攻撃者不明(攻撃者は公表されていない)

被害・漏洩

公式発表
漏洩件数
推定・上限(漏洩の可能性)
第一報(7月1日)では最大約17万件(2021年10月〜2026年4月のユーザー登録情報。氏名・住所・連絡先・メールアドレス・暗号化されたマイページパスワード等)が流出した可能性としていた。第二報では、上記確定分とは別にデータベースへの攻撃も確認されたが、ログ精査でも流出の有無・項目は特定できず、極めて少量のデータで有用な情報は取得されなかったと同社は評価している。
実際の漏洩はこれより少ない場合があります
確認済み(確定値)
165,587名分の個人データの漏えいを確認(2021年12月〜2026年4月にユーザー登録した顧客。会員登録時に登録された保護者または学生のいずれかの情報)。項目は氏名、住所、電話番号、メールアドレス、会員ID、所属校情報、購入情報。
漏洩した情報の種類
氏名住所電話番号メールアドレス会員ID所属校情報購入情報
含まれない情報:マイページパスワード(漏えいが確認されたデータに含まれていないことを確認)、クレジットカード情報等の決済情報(他社決済代行サービスを利用しており当サイトで保持していない)
組織が把握できていないこと

データベースへの攻撃による流出の有無・項目は特定できていない(同社は有用な情報は取得されなかったと評価)。脆弱性の種類、侵入時期は未公表。

対応と結末

公式発表経営層への説明に効く
身代金の要求
不明
身代金の支払い
不明
身代金要求がなかったため
復旧手段
不正アクセス確認後、直ちにサイトの一時停止とアクセス制限を実施し、外部委託業者と連携して原因調査・ログ解析を実施。外部専門機関によるフォレンジック調査と社内調査は8月17日までに完了。対象者へ電子メールで個別通知し、不達者には書面を順次郵送。個人情報保護委員会へ報告済み。サイトは停止中で、2026年10月末の再稼働を予定(8月17日時点、変更の可能性あり)。
再発防止策
システム基盤の新規構築とソフトウェア・セキュリティ機能の強化、管理機能へのアクセス制御強化、ログ監視・異常検知体制の強化、サービス再開前の第三者による脆弱性診断、攻撃表面管理(ASM)による継続的な脆弱性チェック、インシデント対応手順の見直しとセキュリティ教育の強化。

組織自身の分析・教訓

公式発表

組織が自ら公表した、被害が拡大・長期化した要因。自社の点検に役立ちます。

原因当サイトのシステム上の脆弱性を悪用した第三者による不正アクセスにより、顧客情報等を含むデータが不正に取得され外部へ送出されたと同社は説明している(脆弱性は対策済み)。

経緯

2026-06-22
検知
「アカデミコナビ」への第三者による不正アクセスの発生を確認し、ユーザー登録情報が漏えいした可能性が発覚(その後「直ちに」サイトの一時停止とアクセス制限を実施したとしている)。
2026-07-01
公表
「当社ECサイトに対する不正アクセスに関するご報告とお詫び」を公表。最大約17万件の流出可能性を公表し、個人情報保護委員会への報告済みを併せて公表。
2026-08-17
調査完了
第二報を公表。フォレンジック調査・社内調査の完了により、165,587名分の漏えい確認、パスワードは含まれないこと、脆弱性悪用による不正アクセスであることを公表。サイト再稼働は2026年10月末を予定。

影響

販売サイトの停止「アカデミコナビ」は不正アクセス確認後に一時停止され、8月17日時点で停止中。2026年10月末の再稼働を予定。
個人データの漏えい保護者または学生の氏名、住所、電話番号、メールアドレス、会員ID、所属校情報、購入情報165,587名分の漏えいを確認。
不審な連絡に関する問い合わせ8月17日時点で、不審なメールやフィッシングが疑われるものを含む複数の問い合わせが寄せられているが、本件に起因する被害が確認された事案はないとしている。

サプライチェーン波及

取引先・委託先・子会社への波及

神戸学院大学2026年度入学生向けにパソコン販売サイト「アカデミコナビ」を案内していた大学(同大学の公式発表の記載)加賀ソルネットの発表を受けて利用者向けに注意喚起を掲載。本学のネットワーク・情報システムへの不正アクセスではなく、同社と個人情報に関する契約・覚書等を締結しておらず個人情報も提供していないとしている。
新潟工科大学入学者向け斡旋ノートパソコンの販売に「アカデミコナビ」を利用(同大学の公式発表の記載)加賀ソルネットから報告を受けたとして利用者向けに注意喚起を掲載。本学が保有する個人情報の漏えいではなく、入学予定者の個人情報を同社に提供した事実はないとしている。
大妻女子大学学院の事業会社である株式会社大妻サポートの提携先が加賀ソルネット(同大学の公式発表の記載)2024年1月〜2026年4月に当該サイトを利用した学生向けに注意喚起を掲載。本学のネットワーク・情報システムへの不正アクセスや本学保有の個人情報の漏えいではないとしている。

出典

最終更新 2026-08-17