復旧済最終更新 2025-02-13
岡山県精神科医療センター
医療(公立病院) / 中規模 / 岡山
ランサムウェア情報漏洩サービス停止
2024年5月、ランサムウェアにより電子カルテを含む総合情報システムが停止。最大約4万人分の患者情報が流出した可能性。第三者調査報告書を公表した事例。
用語をタップで解説 ›
きっかけ・侵入経路
公式発表侵入経路
調査報告書によれば、侵入原因は複数考えられるが、保守用VPN装置の脆弱性の放置と、推測可能なID・パスワードの使用が挙げられる。初期侵入は2024年5月13日 02:41(サーバのフォレンジック調査により後日判明)。
攻撃者不明(報告書では「攻撃犯X」と匿名で記載。グループ名の特定・公表なし)
被害・漏洩
公式発表漏洩件数
推定・上限(漏洩の可能性)
最大 約40,000人分
実際の漏洩はこれより少ない場合があります
確認済み(確定値)
県警本部にて患者情報の流出を確認(件数は未確定)
漏洩した情報の種類
氏名住所生年月日病名 等
組織が把握できていないこと
情報漏洩のありかは捜査上の秘密となっており、病院として漏洩の実態を把握できていない。攻撃者のリークサイトは2025年2月時点でアクセスできず、病院関連の組織名や情報は確認されていない。
対応と結末
公式発表経営層への説明に効く身代金の要求
不明
身代金の支払い
支払わない方針(交渉も一切行わない)
復旧手段
専門家の助言のもと自力で復旧(発生から約3か月)
再発防止策
第三者調査報告書を公表し、VPN・認証の見直しなど再発防止を実施
組織自身の分析・教訓
公式発表組織が自ら公表した、被害が拡大・長期化した要因。自社の点検に役立ちます。
攻撃の手口発見されたランサムウェアは多くの対策ソフトで検出可能なものだったが、攻撃者が管理者権限で対策ソフトの設定変更またはプログラム削除を行った痕跡が見つかった。
侵入後の挙動院内ネットワークのスキャン、バックアップデータの探索と破壊、Active Directoryへの侵害が行われた。
経緯
2024-05-13
発生
初期侵入 02:41(後のフォレンジック調査で判明)。
2024-05-19
発生
電子カルテを含む総合情報システムに支障が発生。
2024-05-20
公表
サイバー攻撃を公表し、患者への説明を開始。
2024-05-21
続報
ランサムウェアとみられる攻撃であることを続報として公表。
2024-06-07
続報
県警本部から患者情報流出の連絡。
2024-06-11
公表
個人情報流出の可能性を公表。
2024-08
復旧
電子カルテシステムを復旧(発生から約3か月)。
2025-02-13
続報
ランサムウェア事案調査報告書を公表。
影響
サービス停止電子カルテを含む総合情報システムが停止し、東古松サンクト診療所にも影響。
復旧期間約3か月。
出典
最終更新 2025-02-13