公立大学法人富山県立大学
2026年5月及び6月に、学内で利用するMicrosoft365の学生アカウント2件から計4,581件(学生A 4,419件:5月13日〜20日、学生B 162件:6月15日〜16日)の迷惑メールが不特定多数に送信されていたことが判明した。また、学生団体が外部サーバーで運用する公式HPで、編集権限を持つ学生2アカウントから不適切なサイトに誘導するロシア語の文章とリンク(数十件)が5月29日〜6月1日に投稿された。いずれも海外からの不正アクセスの形跡が確認され、大学は判明後速やかに当該アカウント及びHPを緊急停止した。メール送信以外の不正操作及び機密情報の漏洩は確認されていない(7月3日公表時点)。大学は7月3日に公表した。
きっかけ・侵入経路
事案1(Microsoft365):学生2名のアカウントに海外からの不正アクセスの形跡が確認された。大学は、本人所有のPCが何らかの原因で悪意のあるソフトウェアに感染し、ID・パスワードが不正に窃取された可能性があるとしている(両学生とも直前に私用SNSアカウントから本人の意図しない投稿があったことが確認されている)。事案2(学生団体HP):HPの編集権限を持つ学生2アカウントに対し、5月10日〜6月1日に海外から何回もアクセスを試みた記録が確認され、パスワードが総当たり攻撃によって破られ、不正に認証を突破された可能性があるとしている。
被害・漏洩
公式発表原因(マルウェア感染による認証情報窃取、総当たり攻撃によるパスワード突破)はいずれも大学による「可能性」の推定で、県警の協力を得て調査中。各事案の判明日・アカウント停止日は公表されていない(「判明後速やかに」)。同大学では2026年8月にも別の学生アカウント1件から1,092件の迷惑メールが送信された別事案があり、10月7日に公表されている(本DBでは toyama-pref-university-2026 として別事例)。10月7日の公表は、5〜6月に同様の被害が複数発生したことを受けて10月から学外ログインのパスキー・多要素認証を義務化する予定だったと述べている。
対応と結末
公式発表経営層への説明に効く組織自身の分析・教訓
公式発表組織が自ら公表した、被害が拡大・長期化した要因。自社の点検に役立ちます。