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調査中最終更新 2026-10-07

公立大学法人富山県立大学

教育(公立大学) / 未公表 / 富山
不正アクセスWeb改ざん

2026年5月及び6月に、学内で利用するMicrosoft365の学生アカウント2件から計4,581件(学生A 4,419件:5月13日〜20日、学生B 162件:6月15日〜16日)の迷惑メールが不特定多数に送信されていたことが判明した。また、学生団体が外部サーバーで運用する公式HPで、編集権限を持つ学生2アカウントから不適切なサイトに誘導するロシア語の文章とリンク(数十件)が5月29日〜6月1日に投稿された。いずれも海外からの不正アクセスの形跡が確認され、大学は判明後速やかに当該アカウント及びHPを緊急停止した。メール送信以外の不正操作及び機密情報の漏洩は確認されていない(7月3日公表時点)。大学は7月3日に公表した。

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きっかけ・侵入経路

公式発表侵入経路

事案1(Microsoft365):学生2名のアカウントに海外からの不正アクセスの形跡が確認された。大学は、本人所有のPCが何らかの原因で悪意のあるソフトウェアに感染し、ID・パスワードが不正に窃取された可能性があるとしている(両学生とも直前に私用SNSアカウントから本人の意図しない投稿があったことが確認されている)。事案2(学生団体HP):HPの編集権限を持つ学生2アカウントに対し、5月10日〜6月1日に海外から何回もアクセスを試みた記録が確認され、パスワードが総当たり攻撃によって破られ、不正に認証を突破された可能性があるとしている。

攻撃者不明(攻撃者は公表されていない。不正アクセスは「海外から」とのみ公表)

被害・漏洩

公式発表
漏洩件数
推定・上限(漏洩の可能性)
不明
実際の漏洩はこれより少ない場合があります
確認済み(確定値)
未確認(事案1・事案2とも、今のところ機密情報の漏洩は確認されていない)
含まれない情報:事案1:当該学生のアカウント停止後のアクセス状況確認で、メール送信以外の不正操作及び機密情報の漏洩は今のところ確認されていない。事案2:他の不正アクセス及び機密情報の漏洩は今のところ確認されていない。
組織が把握できていないこと

原因(マルウェア感染による認証情報窃取、総当たり攻撃によるパスワード突破)はいずれも大学による「可能性」の推定で、県警の協力を得て調査中。各事案の判明日・アカウント停止日は公表されていない(「判明後速やかに」)。同大学では2026年8月にも別の学生アカウント1件から1,092件の迷惑メールが送信された別事案があり、10月7日に公表されている(本DBでは toyama-pref-university-2026 として別事例)。10月7日の公表は、5〜6月に同様の被害が複数発生したことを受けて10月から学外ログインのパスキー・多要素認証を義務化する予定だったと述べている。

対応と結末

公式発表経営層への説明に効く
身代金の要求
不明
身代金の支払い
不明
身代金要求がなかったため
復旧手段
事案1:Microsoft365以外の学内サービスも含め当該学生のアカウントを停止しアクセス状況を確認。全学生のMicrosoft365アカウントについて海外IPアドレスからのアクセスを遮断。安全な環境が確保された時点で新アカウントを発行するとしていた。事案2:当該団体で記事を削除し、編集権限を持つ学生アカウント(16名)のパスワードを変更、HPの運用を緊急停止。学内の他のHP担当者に侵入有無の確認とパスワード変更を依頼。県警と連携して原因を調査。7月3日までに県、文部科学省、県警などに報告したと報道されている(北國新聞・富山新聞報道)。
再発防止策
7月3日公表時点:全学生への情報セキュリティ対策徹底の注意喚起、教職員研修での周知徹底、学生のMicrosoft365利用及び学内HP運用管理に係る認証方式の見直し。10月7日の大学公表によれば、2026年10月1日から全学生のMicrosoft365アカウントの学外ログインにパスキー・多要素認証を義務化した。

組織自身の分析・教訓

公式発表

組織が自ら公表した、被害が拡大・長期化した要因。自社の点検に役立ちます。

Microsoft365アカウントの原因推定本人所有のPCが何らかの原因で悪意のあるソフトウェアに感染し、ID・パスワードが不正に窃取された可能性がある(大学の推定)。
学生団体HPの原因推定海外から何回もアクセスを試みた記録があり、パスワードが総当たり攻撃によって破られ不正に認証を突破された可能性がある(大学の推定)。

経緯

2026-05-10
初期侵入
この日から6月1日にかけて、学生団体HPの編集権限を持つ学生2アカウントに海外から何回もアクセスを試みた記録が確認された。
2026-05-13
発生
この日から5月20日にかけて、学生AのMicrosoft365アカウントから計4,419件の迷惑メールが断続的に送信された。
2026-05-29
発生
この日から6月1日にかけて、学生団体の公式HPに不適切なサイトに誘導するロシア語の文章とリンク(数十件)が投稿された。
2026-06-15
発生
この日から6月16日にかけて、学生BのMicrosoft365アカウントから計162件の迷惑メールが断続的に送信された。
2026-07-03
公表
「学生のクラウドサービスアカウント及び学生団体HPに対する不正アクセスについて」を公表。
2026-10-07
続報
別事案(8月の学生アカウント不正アクセス)の公表の中で、5〜6月の被害を受けて準備していた学外ログインのパスキー・多要素認証を10月1日から義務化したことを公表。

影響

迷惑メール送信学生2名のMicrosoft365アカウントから計4,581件の迷惑メールがGmailやYahoo!メールなど不特定多数宛に送信された。
学生団体HPへの不審投稿・運用停止学生団体の公式HPに不適切なサイトに誘導するロシア語の文章とリンクが数十件投稿され、HPの運用が緊急停止された。

出典

最終更新 2026-10-07